【青春ブタ野郎は○○の夢を見ないシリーズ】鴨志田 一 / 溝口ゲージ
~~~あらすじ~~~
図書館にバニーガールは棲息していない。
その常識を覆し、梓川咲太は野生のバニーガールに出会った。
しかも彼女はただのバニーではない。咲太の高校の上級生にして、活動休止中の人気タレント桜島麻衣先輩だ。
数日前から彼女の姿が周囲の人間に見えないという事象が起こり、図書館でその検証をしていたらしい。
これはネットで噂の不思議現象“思春期症候群”と関係があるのか。
原因を探る名目で麻衣とお近づきになった咲太は、謎の解決に乗り出す。しかし事態は思わぬ方向に進み―?空と海に囲まれた町で、僕と彼女の恋にまつわる物語が始まる。
『さくら荘』コンビが贈る、新たな青春ストーリー。
現在刊行7巻です。(刊行ペースは遅め)
ざっくり言うと、
色々な女の子が不思議現象に遭い、それを主人公の咲太が解決していくという話です。
咲太も不思議現象が起こる"青春症候群"に遭っていて、青春症候群を患ってる人たちだけが互いに分かり合うことができます。
ラノベでは珍しく、毎巻ごとに違う女の子の青春症候群を解決していくのでギャルゲーやエ〇ゲーをやっているような感覚に近いですね。
7巻目からは少し展開は変わってきますが、そこは読んでからのお楽しみということでご容赦下さいm(_ _)m
話は変わりますが、
最近のラノベをチェックするに当たって、流行りは皆さんお分かりの通り異世界モノですよね。
異世界モノはテンプレであろうと基本的によく出来ていて読み応えはあります。何だかんだ読んで他と似てるから飽きるということはそうそうありません。どれも一捻りあります。
が、読むまでが億劫+パターン化によって買うレベルではないと判断して手に取るのを辞めてしまうというケースが多いと思います。
自分もあまり異世界モノは手に取りたくはないですね…嫌いではないですが。
あと、感動モノやシリアスなモノが少ない。
と、無理やり繋げることになりましたが
この話はわりと感動出来ます。
最近の感動を売りにしたラノベは内容が薄いモノが多く、そのためせっかく感動フラグを立ててもそこまでの出来が微妙なために上手く感動出来ません。
この作品は特に感動を売りにしてるかと言われたら何とも言えませんが、若干ラブコメに寄った青春もので、シナリオはかなりよく出来ていると思います。若干のシリアス×青春といった感じでしょうか。
それがいいシナリオともなると、大きな感動シーンを用意してる訳でもないのに自然と感動してしまいます。
読んでいて不快な部分がないラノベです。個人的にラブコメはかなり好きなのでラブコメ否定過激派の民族の方でない限りは…
歌手の清水翔太さんの曲のような感じです。流しながら作業していても尺に触らないというか…(雑過ぎる例え)
刊行ペースが少し遅いのは仕方ないので、新刊楽しみです。ネタバレになるのであまり言えませんが、私は後輩ちゃんが好きです。性的な意味でも。
学生でない方がこれを読むと、
あの頃には戻れない…と萎えながらも現実逃避し楽しめる作品ではあると思います。オタクに戻りたい過去など存在しない…と私は信じています(?)