75点【暁の護衛 無印+休日+終末論】衣笠彰梧/トモセシュンサク
評価【75点】
シナリオ B+
音楽 B
作画 A+
※S~C
~あらすじ~
近未来の日本、多くの都市で大小の犯罪が蔓延。警察を主とした治安機関は機能を失いつつあったが、暁東市は様々な犯罪対策を行なう事で国内でもトップクラスの治安を保っていた。そのため、安全を求める人々が集り暁東市の物価は高騰、その結果資産家が多く住む街となった。そのような状況のため、資産家の令嬢と彼女ら(プリンシパル、護衛対象者)を守るボディーガードを同時に育成する教育機関が存在している。
超一流の資産家令嬢とボディーガード候補の学生を教育する憐桜学園(れんおうがくえん)で、ボディーガードの教育期間である1年目を過ごした主人公・朝霧海斗は初めての終業式を迎えようとしていた。例年90%以上が脱落する中で見事に1年目を乗り越えた彼だったが、ボディーガードになるつもりはなく、修了証書を受け取った終業式の後、校長である佐竹明敏に退学届を提出した。
新学年初日、学園で佐竹から迷惑料として受け取った1万円を手に海斗は街に繰り出した。そこで黒服の二人組に連れ去られる少女を見かけるが、周りはそれを見ないふりをしていた。しかし、その光景を見て海斗の心が躍った。彼が求めていたのは、日常からかけ離れた異常行為だったからだ。
まずこの作品は
暁の護衛 罪深き終末論
こちらの三部作で完結します。
プリンシパルの休日についてはファンディスクのようなものです。が、杏子√だけは海斗の過去が明らかになる大事な√なのでファンディスクに導入するのは勿体ないくらいです。
現在放送中のよう実の衣笠×トモセタッグ。
作画に関しては素晴らしいとしか言いようがない…古い作品なのにここまで現代においても劣らないのは凄すぎます。
私の好きなキャラは清美と詩音です。
シナリオに関してですが、
まずは無印。ドキドキハラハラで時間も忘れて夢中でプレイしてしまいます。俺TUEEEモノ。その中でも爽快感は凄まじい。
ただし、共通√だけの話…。
衣笠さんは何故、個別に入った瞬間手を抜くというか上手く締められないのでしょうか…
共通だけで言ったら神ゲーと称してもおかしくはないですが、こうも締めが悪いと他の皆さんのように微妙な評価になってしまいますよね。
ただプレイして良かった、非常に楽しめたし後悔はない作品ではあります。
次に、プリンシパルたちの休日。
ファンディスクのようなものですがこちらの出来はかなり良かったです。衣笠さんは日常会話の掛け合いなどがとても上手いので、かなり笑わせてもらいました。尊徳との言い合いは最高でした。
杏子√でやっと海斗の過去がわかったかなぁと言った感じです。まだまだ回収しきれてない伏線はたくさんありましたが…
次に罪深き終末論。
こちらは続編ですね。ついでに無印の伏線も回収すると言った感じでしょうか。こちらも相変わらず個別の締め悪いです。が、共通はかなり良かったです。無印よりも楽しめました。
あと、無駄なキャラが多すぎです。必要ないキャラを作りすぎ、また回収しきれてないところが増えてしまった感じがあります。
この作品がなかったら暁の護衛はここまで有名にならなかったんじゃないかなってくらい終末論は大事であったと思います。
評価は75点ですが、個別に点数を付けるとしたら65点、75点、80点という感じですかね。締めがよければ90点はあったと思います。
シナリオ重視のエロゲがしたい方にはオススメ出来ます。エロゲには絶賛するほどのシナリオがあるものは膨大にはないので…その中で言えばかなりオススメできます。共通に関してはピカイチで面白いと思います。